「スミレ堂」9/7ー9/11フランス・パリの世界最高峰のライフスタイル展示会「Maison & Objet 」にて「Creation as DIALOGUE」出展・「INSHO JEWELRY」コレクション発表

お知らせ

Exhibition in PARIS 2023 9/7-9/11

「Maison & Objet ( メゾン・エ・オブジェ )」にて

名古屋市経済局主催「Creation as DIALOGUE」への出展・

新製品”INSHO JEWELRY”コレクションを発表します。

「古橋三栄堂」の姉妹ブランド「スミレ堂」は、名古屋市役所 経済局産業労働部労働企画室主催の海外支援マーケティングプロジェクト「Creation as DIALOGUE」の第二期に参画して約1年世界・欧州向けの製品開発に取り組んでまいりました。

この度いよいよ今月9月、名古屋とヨーロッパのものづくりの文化を結び、国際的にプロダクトを発表する機会として、フランス・パリ にて開催される国際的なライフスタイルの展示会「Maison & Objet ( メゾン・エ・オブジェ )」にて「Creation as DIALOGUE」への出展と新製品”INSHO JEWELRY”コレクションを発表いたします。

【今回発表する新商品INSHO JEWELRY”コレクションについて】

印章の歴史は6000年ほど前、その発祥はメソポタミヤ文明(現在のイラク地方、世界で最初に生まれた文明)とされています。その後ヨーロッパへ、そしてシルクロードを通って中国へ渡り日本へ伝わって以来、日本独自の文化として印章は発展してきました。個人の苗字や名前などが彫られた印章は、大切な財産や権利を守る自己の証を示すために押され、人生の節目節目で大切に使われています。印章彫刻士それぞれがデザインする美しい文字は、決して同じものを見つけることができない「唯一無二」であり、15ミリ前後の小さな枠の中に描かれる芸術品です。

漢字、ひらがななど、何千にも及ぶ日本の文字を組み合わせ、美しいバランスから成り立つ「気品」。線の細さにも注意を払い、力強さと繊細さを表現することによる「造形美」。そして、印章を手に取る人々の幸せを願い、大切にしている「手の文化」。そのリアルな質感に触れていただけるよう、”INSHO JEWELRY”コレクションを発表いたします。人生における大切な言葉を彫刻し、ペンダントネックレスに致しました。お好みに合わせ、美しい日本の言葉を以下の12種類よりお選びいただけます。

開華 Bloom
純粋 Genuine
幸福 Happiness
夢 Dream
覚醒 Epiphany
成長 Growth
家族 Family
有難う Thank you
永遠 Eternity
慈愛 Love
優美 Grace
平和 Peace

素材は18Kイエローゴールドとゴールドプレートシルバー925の2種類をご用意いたしました。名古屋のジュエリー工房、チャームスジュエリーによる精密な技術で作られたペンダントネックレスです。
文字の部分は、日本独自の素材である山桜を使用。さらに熟練の職人である、千代田屋・櫛田信明氏による漆塗りを施し、黒漆の艶と金粉による華やかさを演出いたしました。新たな価値を創造し共感を生み出す。その継続と循環から豊かな文化を次世代につないでいきたい。そんな想いをジュエリーにしたためました。

詳しい商品詳細は「Creation as DIALOGUE 公式WEBサイト IINSHO JEWELRY」をご覧ください。そして、こちらの「Creation as DIALOGUE 公式WEBサイト SUMIRE DOU」では印章の歴史、製品開発の日々について、プロジェクトに懸ける想いなどをインタビュー形式で掲載していただきました。あわせてご覧いただけますと幸いです。

 

【Creation as DIALOGUEについて】

「Creation as DIALOGUE」公式webサイトより引用

名古屋市主催 伝統産業海外マーケティング支援プロジェクト。伝統産業の担い手が、技術とアイデンティティ を新たな視点で捉え直すことで価値を転換し、手仕事を通じてイノベーションを生み出し、新たな販路を開拓 することを目的としています。

 

漆、七宝、絞り、黒紋付染、雪洞、雛人形、印章彫、三宝、仏壇。 それらは長い歴史の中で名古屋を中心とした地域の中で脈々と受け継がれ、時代の層を積み重ねながら守られ てきた、職人の伝統的な手仕事の技術です。時に生活の中に彩りを与え、神への祈りを捧げ、また先祖への思い を馳せる道具として、古来より大切に作られ、使われてきました。

本プロジェクトでは、ヨーロッパを拠点に世界の第一線で活躍する古川紗和子氏(元ボッテガ・ヴェネタ/ デザイナー)、平林大輔氏(元ヘルツォーグ&ドムーロン/ 建築家)、名和光道氏(元ヴァン・クリーフ・アンド・ アーペル/ デザイナー)の3名をデザイナーに迎え、名古屋地域に根ざす伝統産業の担い手である10社と共に 制作に取り組んできました。ヨーロッパに息づくクリエイティビティーと、日本のものづくりの中心地である 名古屋の持つクラフツマンシップ。この二つの都市圏に息づく文化を結び生み出されたプロダクトは、時間を かけて人の手で丁寧に作られた温度を持ちながら、研ぎ澄まされたデザインによる洗練された形によって、 私たちの生活に新鮮な感動を与えます。

この豊かな文化をもつ名古屋地域で育まれた類まれな技術は、人の手でしか生み出すことのできない美の結晶 であり、ものづくりの本質に繋がる精神性の表れです。肥大する消費と効率ばかりが追求されがちな現代の 社会において、この「手の文化」は我々に本質的な価値を気づかせてくれます。しかし現在、「手の文化」は、技術 継承や後継者不足の課題に直面し、衰退の一途を辿っています。日々技術の研鑽を重ねる職人たちの手仕事は、 残念なことに名古屋以外の地域において、その美しさの本質を発表する機会はほとんどありませんでした。

昨年のパリコレクション期間中にパリ市内の歴史的建築物「Galerie Vivienne」で開催され好評を得たテストマーケティングの経験を踏まえ、9月7日から11日の5日間、ライフスタイルの展示会として世界最高峰の「Maison & Objet」に出展いたします。異なる文化圏との対話によりこの手仕事に継続性と循環を生み出し、新たな未来を創造します。

プレス問い合わせ先
名和愛実 | +33 601 045 749 | info@creation-as-dialogue.jp
主催 名古屋市役所 経済局産業労働部労働企画室「Creation as DIALOGUE」公式webサイト

約1年間、新製品の開発に多くの皆様の応援とお力添えがあり、ここまで来ることができました。
何よりも日頃ご愛顧いただいておりますお客様に心より感謝申し上げます。いつもお引き立ていただき、誠にありがとうございます。そして関係者の皆様にもこのプロジェクトで出逢うことができ、多くの経験をさせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

フランス・パリでの展示会では、名古屋の「手の文化」とヨーロッパのクリエイティビティ―が出逢うことでどんな対話が生まれるか
楽しみでなりません。継続と循環から豊かな文化を次世代につないでいくきっかけがここから生まれることを願い、挑戦の一歩を踏み出したいと思います。

帰国後はレポートを更新するのでぜひ見ていただけますと幸いです。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

古橋三栄堂 二代目印章彫刻士 / 古橋 宏
スミレ堂 ディレクター / 増田彩

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