印章コラム

印章コラム03. 〈文字デザインについて〉

-はじめに-

「印章専門店・古橋三栄堂」のHPをご覧いただきありがとうございます。
名古屋市・西区・名古屋城下町の「浄心」にて1953年より
印章専門店としてご愛顧いただいております。
印章彫刻士歴40年以上の店主・古橋宏が接客から製作まで一貫してご対応しています。
ご来店されるお客様は、印章について何もわからないという方がほとんどです。
ご安心くださいませ。用途をお伺いし、丁寧に印材選びをサポートし、もっとも美しい仕上がりとなるよう手書きの文字デザインと熟練の彫刻技術で価値のある唯一無二の印章をお作り致します。
「印章コラム」連載は、印章の知識を少しでもわかりやすく簡単に解説し、お店選びのきっかけになればと思い書かせていただいております。日本の伝統工芸品である、「手書きデザイン・手彫り・手仕上げ印章」の世界を少しでも知って頂き、興味をもっていただけたらうれしいです。

ー-------------------------

〈文字デザインについて〉

印章の製作には大きく分けて、①文字デザイン②彫刻があります。
今回は①文字デザインについて、二種類の方法を解説します。
この違いは仕上がりにとても大きく影響しますので、
是非違いを知ってお店選びに役立てていただけたらうれしいです。

01.手書きデザイン

印章彫刻士が文字の画数の違いをバランスよく配置しながら印章独特の書体で毛筆手書きでデザインするため、文字に躍動感が生まれます。中国から伝わり発展した独特の印章書体(古印体・印篆体・印相体など)を用い、印面に美しく文字のバランスを考慮しながら配置し、手書きしていく技は、優美な趣を感じられる芸術作品。印刻の技が東洋美術の中に数えられるのは、この美しい手書きデザインに価値があるからなのです。
印章彫刻士によっても得意な書体デザインがあり、選ぶ彫刻士によって個性を出すことができます。また、同じデザインはひとつもできないので、セキュリティー面でも銀行印・実印は手書きデザインが安心です。

02.コンピューターフォント


パソコンに文字を入力すると丸型の中に自動的にレイアウトされるソフトをつかい、デジタルで作業します。手書きデザイン同様、印章書体のフォントを使用するため、手書きデザインに似せることはできますが、文字のバランスは考慮されず、単調な印象のデザインになります。
また同一のデザインが幾つも出回るため、セキュリティー的に銀行印・実印にはあまりお勧めできません

-美しい印章デザインの価値-

当店では印章彫刻士がお客様の目の前で手書きデザインの下書きを書き、ご一緒にデザインを決めていきます。便利で安価なコンピューターフォントの印章が主流になりつつある中で、創業70年以来、ずっと手書きデザインにこだわり、書の美への研究を深めてきました。お客様の名前がもっとも美しく躍動感に溢れ、伝統工芸品として価値のある、唯一無二の印章を作り続けていきます。ぜひ一生ものの印章を作るなら、手書きデザインにこだわる当店もご検討くださると幸いです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP